僕の手付金返還記録

手付金を取り戻すまでの記録

あとがき

しつこい電話

一時は眠れなくなるほど悩まされた手付金200万円をついに取り戻した。

これでもうこのとんでもない業者と話をすることもないだろう・・・。

これからはまた平穏な日々を過ごすことができる。
もう二度とあんな人を騙そうとする業者とは関わらないようにしよう。

そう思っていた。

ところが、あの営業部長から何度も何度もしつこく電話が入るようになる。

「契約書をご返却いただきたいのですが・・・。」

僕はもう騙されかけたこの会社の人間とは会いたくないと考えていた。

「僕はもうあなたがたとはお会いしたくありませんから。・・。」

そう答えても、何度もしつこく電話があり、

「夜、どんな遅い時間でも行きますから!」

などと言われると、マンションを出たら突然目の前にいたり、夜中に待ち伏せされたりするのでは・・・!?と思い始めるようになる。

だんだん恐ろしくなってきた。



業者に契約書を返してしまう

結局、悪徳業者のしつこい電話攻撃に根負けして契約書を返すことを承諾する。念のため、契約書や重要事項説明書はデジカメで写真を撮っておいた。

仕事の後に待ち合わせをするとだとどうしても遅い時間になってしまうし、家に来られるのは、とにかく怖かった。

夜遅い時間に人を騙そうとし続けた業者の人間と会うのは怖かったので、仕事の昼休みの時間帯に職場近くのコンビニで待ち合わせることにする。

翌日、約束の時間にコンビニに向かうと、しつこく電話をかけてきていた営業部長はすでに来ていた。

わけもわからずサインしてしまった契約書と重要事項説明書を「法律で決まっている」と嘘を言って高額なマイホーム契約の手付金200万円を無理やり入金させた担当営業マンの上司、営業部長に渡す。

すると、契約書と領収書を預かったという書面を渡される。(拡大写真はこちら) 受取書1

それから、住宅ローン事前申請の際に業者に渡していた「源泉徴収票」2年分、住民票、所得証明は返してくれた。

今度は、書類を返してもらったという書類にサインするように言われる。複写式になっている。(拡大写真はこちら)


受取書2

これであのしつこい電話にも悩まされなくなると思いホッとする。

やっと手付金が返ってきたのに、こんなにしつこい電話に悩まされるとは思わなかった。


業者に契約書を返す必要などなかった

契約書を渡してから、数日たったある日。

業者からの連絡も一切なくなり、やっと平穏を取り戻した生活になったが、気になることがあった。

「なぜ、契約書を返さないといけなかったんだろう?返さないといけない義務なんてあったのだろうか?」


インターネットで「契約書 返却」と調べてみる。

すると、「契約書を返す必要はありません。」
という内容のQ&Aがいくつも出てきた。

僕の手元に契約書が残っていたら、あの悪徳業者は何か困ることがあるのでは?と思う。

しかし、今から契約書を返すように業者と話をしても、なんだかんだ理由をつけて返そうとしないだろうと思い諦める。

担当営業マンの対応もひどかったし、後から出てきた営業部長による返却する義務のない契約書を返せというしつこい電話攻撃といい、最後まで後味の悪い業者だった・・・。