僕の手付金返還記録

手付金を取り戻すまでの記録

キャンセルを申し出る

住宅購入契約を考え直す(契約から2日目)

前日の面談は長時間におよんだ。

やはり、契約をするのは早すぎたのではないか?と思い始める。

「一生の買い物」といわれるマイホーム購入をあんなに簡単に買うと決めてしまって良かったんだろうか?

不安な気持ちが強くなってくる。


今住んでいるところよりも、職場は近くなる。
だが、契約した地域のことは何も知らない。

ローンの支払いは、現在の収入から考えたらムリな金額ではない。
でも、この物件は借金をしてまで買いたい物件なのだろうか。

年収の何倍もするものをたった一日で購入を決めてしまっても良かったのだろうか?
住宅の購入は、「一生に一度の買い物」。
やはりこんな簡単に契約するべきではなかった。

いろいろ、考えた結果、やはり契約をキャンセルすることに決めた。

幸い、手付金は払っていない。契約をした昨日は土曜日だったし、今日は日曜日だ。

以前、賃貸契約をしたことがあった。
その時も、契約書は交わしていたが、事情により、契約をとりやめたことがあった。

お金を払う前だったので、不動産屋に連絡すると、
「まだ、お金をいただいていないので、大丈夫ですよ。」
とあっさりしたものだった。


今回も手付金は払う前だ。

今日は日曜日だし、明日電話をしてキャンセルすることを決めた。

キャンセル止めの電話

その日の晩、一本の電話が鳴った。


昨日の営業マンからだった。

「こんばんは、明日の手付金の御振込みの件でご連絡しました。
 入金後、領収書をご自宅までお持ちしようと思いまして・・・」


「いや、実はその手付金のことなんですけど、やっぱり、契約をキャンセルしたいと思っているんです。  こんな高額なものを早く決めすぎたな、と思いまして。」


「やっぱり、そうでしたか。
いや、昨日契約をしたときに心配そうな顔をされていたんで・・・。」


「ええ、とても金額も大きいものなんで、もう一度考え直すことにします。」


「▽▽さん、それは出来ないんですよ。
 民法上、契約というのは口約束であっても成立するんです。  もう、書面でも契約を取り交わしていますので、これを破棄することは  できないことになっているんです。


「ええ!?そんな!?」


「もし、ご入金されない場合は、▽▽さんが法律違反を犯したということになってしまうんですよ。」


・・・20分程度のやりとりのあと、法律違反をしてはいけないという思いから、最後には

「わかりました。明日200万円を入金します。」

と伝え、電話を切った。


この時、営業マンが説明したことは、後日嘘だとわかる。

後々、調べてわかったことだが、不動産売買においては、手付金の授受が決めてとなるそうだ。
仮契約等の書面の交付があったとしても、手付金を入金しなければ契約が成立したことにはならない。契約等の書面と、手付金の入金があって、初めて売買契約が成立する。というのが、一般的らしい。