手付金を取り戻すまでの記録
業者への不信感が増していく
高騰していく金額(契約から22日目)
引き続き間取りの打ち合わせ。リビングの向きは、勝手口の位置など、前回の要望を取り入れた図面を見ながらの話し合いを行う。
しかし、こちらの要望の中には、
「それはオプション料金となります。」
と言われることが多く、困惑する。
初めに、何が標準装備内でできるものなか、何がオプション料金になるのかを、詳しく確認しなかったこちらも悪いかもしれないが、自分が拘りたいことをすればどんどん追加料金が必要となることがわかった。
もちろん、拘泥すれば多少追加料金が必要なことはわかる。
契約前であれば、増額になることを納得した上で要望を組み入れたり、一部を妥協しながら、予算内に収めることができる。
自分の要望がすべて叶えられないのはわかってはいたが、契約後に
「これは追加料金です。それも追加料金です。」
と言われれば、以前から感じていたこの業者に対する不信感が更に増す。
契約の際には、
「今日中に契約すればという条件付きですが、こんなお値打ちな物件はないですよ。」
と勧められ契約に至ってしまったが、話し合いを進めるうちに「お得感」はまったくなくなってしまった。
住宅購入は、『一生の買い物』というだけあって、高額だ。
簡単に予算を増やすことなんてできるわけがない。
やはり、もっと事前に確認しておくべきことがたくさんあったんだ、と後悔する。
手付金は返ってこないのか(契約から29日目)
この日も、引き続き間取りの打ち合わせ。
やはり、まだ迷いがあることを話すと、
「解約してもらってもいいですよ。でも、どこに住むのですか?
また、一から物件を探すことになるんですよ。
うちに預けた手付金200万円を放棄して、その後、いろいろ物件を見て回って良いところが見つからなかったら、結局うちで家を買った方が200万円も無駄にならないし、解約することを辞めておけば良かったとなることもあるんですよ。
私どもは、契約書にあるとおり、手付金として預かっている200万円は儲かるからいいですけど、▽▽様は本当に200万円無駄にしてまで解約していいんですか?」
「本当に200万円は返してもらえないのですか?」
「返せません!これは法律で決まっていることです!」
・・・その他にも、近隣のことや、土地柄等、物件に対する不安なことなども話をしましたが、すべてにおいて言いくるめられている感じがする。
「このまま話をしても堂々巡りですがら、間取りのご相談を続けましょう。
解約されるのでしたら、こちらは構いませんから・・・。ただ▽▽様のためにはならないですよ。もったいないでしょう。
それに、すぐに▽▽様が欲しいと思うような物件が見つかればいいですけど、見つからないこともあるんですよ。」
こんなやりとりを1時間程度した後、間取りの打ち合わせをして帰宅の途に着く。