手付金を取り戻すまでの記録
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1.一戸建て購入の契約
分譲住宅を見に行く(契約1日目)
マンションや一戸建てのモデルルームやモデルハウスを見に行くのが好きで、あちこちの分譲地を訪れていた。
2013年初頭、僕は、ある分譲住宅を見学に行った。
住宅の購入はぼんやりと考えていたが、マンションを買うのか、一戸建てを買うのかも、はっきり決めていなかった。何となく「良さそうなところだな」と思って行ってみた分譲地だった。
消費税が、5%から8%にアップすることがすでに決定していた頃だったけれども、焦る気持ちもなかった。当然、契約をするつもりなどは毛頭ない。
ところが、その何となく訪れたところで、年収の何倍もする一戸建てを購入する契約をしてしまった。
現地営業所に行ったのは、午後2時ぐらい。そこは結構大きな分譲地ということもあってか、賑わっていた。営業所内は下図のようなところで、席は全て埋まっていた。営業マンは、すべて接客中。
混んでいたので、「今日は、もう帰ろうかな。」と思い、すぐに帰ろうとした。
すると営業マンが近づいてきて、「とりあえずモデルハウスでも見てください。」と言われたので、モデルハウスを見に行くことになった。
少し郊外にある分譲地だったので、モデルハウスは3件あった。家の中はどこも広く、「こんな家に住めたら素敵だろうな。」と感じる。
その後、営業所に戻ると、来た時よりも落ち着いていて、席に案内された。そして、希望間取り、希望予算等のアンケートを記入する。
後から考えると、このアンケートをバカ正直に書いてしまったのがいけなかったのかもしれない。
頭金が十分に用意してあることを記入してしまったので、営業マンから猛プッシュを受けることになってしまった気がする。
今日、購入を決めると得をする?
アンケート記入後、営業マンからの標準装備や、この会社のセールスポインとなどの説明を聞く。最新の設備等を聞いていると、どこのモデルルームを見に行っても思うのだが、「家が欲しいなぁ。」と思ってしまう。
そうこうしていると、あっという間に時間は過ぎていった。
時間は、午後7時ぐらいだっただろうか、長時間その場にいて疲れてくる。でも、そろそろ帰ろうかというぐらいから、
「本日中に、答えをくれるなら、○○平米が基本のところ+10平米させていただきます。
あと、ロフトも通常はついていないんですけど、これもサービスさせていただきます。こんなお得なプランはないですよ。
ただし、これは今日返事を聞かせてくれるなら、という条件付きです!」
と、急かされる。
買うつもりなどなかったのだが、何度も何度も「今日、(OKの)返事をしてくれれば、得だ」と説明される。
そして、十分に考える時間もないまま契約をすることになってしてしまった。
契約書を交わす
ゆっくり考える間もなく、契約することになった。
「手付金は200万円でいいですか?」
と、言われて、
「はい。」
と、答えてしまう。
この時は、手付金はいくらでもいい、ということを知らなかった。
『一般的に手付金は、購入価格の10%』とよく書いてあるが、これは不動産業者達の目線からの話。
手付金を高額にするのは、契約を解除させないためらしい。
営業マンが、所定の契約用紙に、物件価格を記入し、手付金の金額は弐佰萬円(200万円)と書き込む。その他、必要事項を記入した。
「この契約書は、仮の契約書となります。当社は、自由設計となっていますので、今後の打ち合わせでご希望を確認しながら、間取りを決定していきます。
間取りや仕様、オプション等が決まったら、再度正式な図面を作成して、再度この契約書を作成します。
ですから、この契約書にはまだ収入印紙は貼りません。」
という説明があった。(契約書全文はこちら)
それから、重要事項説明書。
契約書と重要事項説明書は書き終えたが、いきなり物件を購入する予定などなかったため、印鑑は持っていなかった。
担当営業マンから
「拇印を押してください。この契約書は仮の契約ですから。」
と説明され、拇印を押す。
契約書や重要事項説明書についての説明を聞いてサインなどをしていると、時間はすでに21時を過ぎている。長時間営業所の中にいて、僕はもうぐったりしていた。
この日は、土曜日だったので銀行は休業日。翌日も日曜日だったので、手付金200万円は月曜日に振り込むようにとの指示があった。
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